
私は適応障害と診断されて、仕事を休職し、退職しました。
その時のことは思い出したくないですが、同じ思いをされた方や
職場で悩んでいる方の一歩を踏み出せたらいいなと思ったので、実体験を踏まえていきたいと思います。
適応障害とは?
適応障害とはストレスが原因で引き起こされる感情や行動の症状によって、仕事や学業、育児家事を行うなどその人の社会的機能が大きく阻害されたり、困難になっている状態
その人にとってはストレスに感じていることが、他の人にはストレスではないこともあるように何をストレスに感じるか、ストレスにどのように対応するか、耐えられるかという耐性はひとそれぞれである。
この場合のストレスとはその人にとって重大な生活上の変化やストレスが解消されないままストレスに満ちた生活、生活する中での出来事を指す。
適応障害の誘因になるストレスは、PTSDと異なり、職場環境、学校での出来事や人間関係などの日常生活に起こり得る状態。
原因
ストレスにより、その人の感情面や行動面にさまざまな症状が出て、生活が大きく障害されている状態でストレスは嫌なことやつらいことを指すだけではない。
例えば就職や転職、進学や結婚、出産、引っ越しなどでもありうる。
ストレスとは外からの刺激とは環境、身体が受けた影響、心の中で受けている影響、社会生活による刺激の影響などがあり、生活の中に起こるさまざまな変化がストレスを引き起こす。
症状
患者によってそれぞれ異なりますが、以下のような症状が現れます。
私が適応障害になった原因
私の場合、以前から職場は人事の入れ替えが激しく、次々に体調を崩して転勤や退職している園で常に人手の少ない状況で働いていました。
私は1歳児の息子を保育園に通園させながらの勤務だったため、時短勤務でした。
同僚たちがどんどん辞めていくので、当然しわ寄せは今までの経験があるという理由から、責任の重い仕事を勝手に抜擢されては、職員が来なくなったら、次は違う任務といったように、保育園で子どもや保護者との信頼関係を築いていかなければならないのに、コロコロと変わり、毎日不安、不満の中過ごしていました。
なにかあったらフォローもなく押し付け、時短なので経験はあってもその時間以外のことはわからないこともあるのに、聞くと自分で考えてなどと寄り添ってもくれず、周りの職員も人手がいないので、深く相談できず、抱え込む毎日でした。
経験はあっても、その園では産休育休を入れたら3年目で、当然今まで一緒に働いていた人はほぼいない中、若い先生達に指導もしなくてはいけないという心身ともに厳しい状態でした。
今考えるとそんな悲惨な状況だったので、上司も心身ともに限界だったのかもしれませんが、子どもたちの前で叱責したり、他のみんなはもっと仕事している。だからパートになれといったのに…などモラハラ的な言葉も浴びせられてきました。今こうして思い出して書いているだけで吐き気や動悸がしてきます。
私の適応障害の症状
私の場合は毎日出勤は出来ていたのですが、
と徐々にさまざまな症状が増えてきました。
身内の不幸が重なり更に症状が悪化する
それまでは自覚症状はあまりわからなかったのですが、更に出勤中、母から祖母が亡くなったことを聞いてから
と症状が悪化し、
夫の勧めもあり精神科の病院へいくことにしました。
病院に受診
最初精神科の病院へ行くのも一人では行けないほどの精神状態で夫と一緒に受診しました。
その日に適応障害ということを診断され、出勤できないことを話すと診断書を出してくれました。
診断書料は約5000円程でした。もちろん直々の上司に連絡も出来なかったので、主人が代わりに連絡してくれ、本部とのやりとりも行ってくれました。
ストレスの元になる職場とは症状が悪化するため、主治医からも一切連絡を絶つように言われていたので、同僚たちからも連絡がきて気がかりでしたが返信できませんでした。
休職になり、最初の1週間ほどは放心状態で本当に休んでいいのだろうか、とそわそわして休んでいるけど休まらない状態でした。子どもの送り迎えもギリギリの状態で、母が心配してきてくれたこともあり、またすぐ年末で休みになり家族との時間が多くなったおかげもあり、体調は良くなってきました。
検査や診断はどのようにするのか?
適応障害のおおむねの基準ははっきりと感じる社会的なストレスによって引き起こされて3ヶ月以内に発症しているのでストレスに対する症状が正常の範囲と予想されるよりも大きな症状である。
社会生活や仕事、学業上に影響がある障害が出ている。うつ病や統合失調症など他にその症状を引き起こすような原因となる精神障害がない。ストレスが解消されれば6か月以内に症状が改善されるという点が挙げられるがストレスが解消されずずっと続く場合は症状もおなじく続くことが多い。
治療方法
治療の一つはストレッサー(ストレスになっているもの)を取り除くこと
原因は取り除けない、離れなれない場合は環境に合わせて行動や意識を変えて適応する力を高める方法もある。
予防はあるの?
身体の健康と同じように、心の健康も早めに対応すること!
気持ちが沈んだり、イライラする気持ちが募る、よく眠れない、食欲がない、今まで楽しかったことが楽しく感じられない、疲れやすいなどの症状が出たときに早めに医療機関へ受診することが有効です。
適切な休暇や気分転換、相談相手を持ったり、1つの人間関係にとらわれずにさまざまなひととの関わりをもつことで予防に繋がります。
私の症状の経過
私の場合年末で休みに入ることもあり、家族でゆっくり過ごすことが出来たので、すぐに回復していきました。
薬も最初処方してもらいましたが、第2子を考えていたこともあり、なるべく強くない薬にしてもらえたことと、眠れるようになってきたのでなるべく薬に頼らずに、ストレスから遠ざけるようにして月1回の受診をしていました。
私の職場の場合休職出来る期間が7か月間で、それまでに症状が落ち着いてきたから復職しようかなという気持ちになったりしましたが、これで戻ったところで人の入れ替えは相変わらず激しいし、会社が変わることはないだろうし、また責任の重い仕事を任されるとなっては同じことの繰り返しだなと思い、退職しました。
休業中はお給料が入らないけど生活はどうしていたのか?
傷病手当金という制度があるのをご存じですか?私は今回休職になり、はじめて知りました。
傷病手当金とは病気やケガで病気を休んだたきに受けられる制度で支給される期間は支給開始日から給料の2/3を最長1年6ケ月です。
対象は仕事を3日間連続で休み4日目からの休職に対し支給されます。
休職期間中に給与の支払いがなかった場合に支給されるので申請することで、治療に専念することが出来ます。
最後に
心が病んでしまうと何も手がつかなくなってしまいます。
職場に人がいないから、倒れている場合じゃないと毎日我慢していませんか?
職場には代わりはいるんです。ですがあなたの代わりはあなたしかいません。
私は今では心身ともに回復してこのように話せますが、ずっと我慢して働き続けていたら、もっと完治に時間が掛かっていたし、取り返しのつかない状況になっていったかもしれません。
少しでもおかしいと思ったら自分で抱え込まずに家族や病院にいってそのストレスから逃げて下さい。逃げることは恥ずかしいことじゃありません。
コメント
[…] まさか私が適応障害になるなんて・・・あなたは無理をしていませんか? … […]
[…] 妊娠中、悪阻や切迫早産などで入院や自宅療養になってしまう場合もあります。 そのような場合は健康保険に加入している方は傷病手当金を受け取ることができます。 傷病手当金とは病気で休業せざるを得ないときに支給されるものです。 何らかの病気やケガで休業した期間が1日あたり「支給開始前12か月間の各標準報酬月額の平均額を30日で割った額×2/3」の額が支給されます。これは大きいですよね。 国民健康保険に加入している場合は対象外になりますので注意してください。 https://kosodatekab.com/%e3%81%be%e3%81%95%e3%81%8b%e7%a7%81%e3%81%8c%e9%81%a9%e5%bf%9c%e9%9a%9c%e5%…; […]