
男の子2児ママで元保育士のKABです!
私は短大の時からアルバイトをしていた園に入職してから10年近く同じ保育園で働いていました。何度も辞めようと思ってきましたが気づいたら10年近く勤め、退職するときは出来れば辞めたくないと思った程でした。
この記事では
1年目で絶対辞めたいと思っていた
アルバイト時期から園の様子や雰囲気などは知っていましたが、保育士になったら出来て当然の社会。
入ってすぐ何もわからないまま、「これおねがいね」と言われては、わからないこともほぼ聞けない環境で、製作や保育、連絡帳などもこんな風にというのはありましたが、考える余裕もなく、やっては注意されるという日々でした。
毎朝行きたくなくてお腹が痛くなり、園のトイレで泣いていました。
新卒は私しかいなかったので、誰にも相談出来ず、毎日緊張し、帰宅しても製作案や計画案、新人がやるという仕事をお茶入れや園長が来たら門を開けるなど日に日にこなしていく日々
このころはメモを取るなんて考えられなかった時代だったので、もう毎日毎日頭に叩き入れるという感じでした。
楽しくなってきたのは2年目から
段々と仕事や方針も覚えてきて、子ども達も慣れてきて、先輩たちにも認められてきて、仕事が楽しいと思い始めたのは2年目に入ったころです。
持ち上げクラスに入り、子ども達との信頼関係もしっかり出来ていて、後輩も入り、指導する立場になったり、「こんなことを子どもたちに経験させてあげたい」など少しずつ余裕と自信がついてきました!
3年目にはなんと4歳クラスの1人担任を務めることになりました。障害児もいたりして初めての経験だらけ…。ここでいろいろ悩まされたり、失敗もありましたが、1人で決められるということの負担の大きさも感じつつ、自分が好きなことが出来る楽しさと自信がついてきたので月日が経つととても楽しく保育をしていました。
退職は結婚のため
その後は後輩と組んで指導しつつ、リーダーという立場になったり、0歳児で担任し、3歳児からずっと持ち上げさせてもらい年長児クラスを経験して我が子のように思っていた子ども達を卒園させるという大仕事を終えたり、0歳児が多いクラスを今度は一番下で先輩から指導を受けるという経験を積むという立場に悩まされながらも突き進んできました。
あんなに1年目のときに辞めたいと思っていた職業でしたが、結婚退職をする最後の年は名残惜しく感じていました。
保育士が辞めたいと思う4つの理由
人間関係
男性保育士さんも最近では見られますが、女性が多い社会ということもあり、20代の先生から50代60代とさまざまな年代の先生がいるので精神削られます。
口調が強い先生、上の先生にはいい顔して後輩に仕事を押し付ける先生、愚痴ばかり言う先生、いじわるや無視をする先生など先生だけでなく保護者の方もいろんな方がいらっしゃるので対応やトラブルも起きたりして悩まされます。一番辞めたいと思う理由はこの人間関係が多いです。
仕事内容
子どもと遊ぶ、見守るだけでも怪我や事故に怯えながら責任の重いハードな仕事ですが、それに加え製作、ピアノ、掃除、運動会や遠足などの毎月のようにある行事の準備、おたより帳だけでなく、毎日の日誌、週案、月案、計画案、など書類関係が本当に多く過酷です。
お昼も給食は嬉しいですが、子どもと一緒に給食を食べるので、周りを見ながら一瞬で食べ終えなければなりません。子どもが午睡中におたより帳や日誌など進めることもできますが、途中で起きてしまう子もいるので、仕事が進まず、時間に追われながらイライラしてしまうこともよくあります。また私の園では午睡中に会議やミーティングが毎日ありました。クラスの代表が出たとして、複数担任だとそれをまた引き継がなくてはいけなくて、大変でした。
収入
ニュースでも取り上げられることもありますが、こんな体力、精神を使うのに給料はとても低い。しかも残業代なし!
園によっては残業代が出るところもありますが、前例がなければほとんどないですよね。やりがいはあるけど、凄まじい仕事量なのに、手取りで10万ちょっとという給料日が全然嬉しくない現実。
正直バイトしている方が稼げますよね。都内は少し高いかもしれませんが、地方ではこれが当たり前です。
勤務時間
シフト制のため連休などの休みが取りにくく、休みも上の先生から取るので休みたいときにやすめないことが多いです。シフト外で書類や製作をしなければならず、毎日残業+持ち帰っても終わらない仕事がずっと続きます。
何で10年近くも同じ場所で働くことが出来たのか?
給料はずーっと昔から国家資格なのに低いという変わらないこの職業ですが、1年目で絶対辞めてやると思ったのになぜ10年近くも働けたのか…。
①お金では代えられないやりがいがあるから
私は実家から近い職場だったので、ほぼお金には困ることもなく過せていたのが一番だったのですが、1年を通して、日に日に成長してく子ども達や行事を経験するごとに心身ともに大きくなる姿と保護者の方からの温かい言葉で「また頑張ろう!」という気持ちになり、毎日書類や準備に追われて辞めたいとは思っていましたが、子どものさまざまな姿や行事を終えた時の達成感を一緒に味わうことが出来ることの幸せを感じることが出来たからです。
②子どもや先生たちへの愛着
年々、子どもと先生たちへの信頼関係が高くなり、保護者対応も慣れてきて、居心地がよくなってきて、仕事もやりやすく感じていました。「この子達が卒園するまでは働きたい」や先生方にお世話になったからもっと自分の成長を見せたいという思いがあり続いていました。
➂先輩の先生が結婚したら辞めていて綺麗な流れに続きたかった
仲良くしている先生たちが次々に寿退職していたのをみていて、それが憧れで理想の綺麗な辞め方だなと笑 感じていて私も先生たちの後に続きたい‼と「結婚するまでは辞められない」という気持ちでいました。その気持ちで仕事を頑張り続けていたら、神様がみてくれていたのか、とんとん拍子で結婚が決まりました。就職してからは家にいるより、先生たちといる時間の方が長くなっていたので、第2の母や父のようにお世話になった先生方に晴れ姿を見せることが出来たのは良かったです。
終わりに
近年は保育士の待遇や働く環境をよくしていこうという動きも出てきています。
園によっては、待遇処遇のために積極的な制度や手当金の支給、福利厚生やサポートもあるところもあります。
私も1年目でやめたいと思っていましたが、この職場を選んだのは自分自身であるということもあり意地と根性でやっていきました。
このときの職場はなんだかんだいって先生方の保育概念や考え方など尊敬する部分があったし、職員は多いほうで人手不足は感じなかったのですが、そこまで合わないと思うひとはいなかったので人間関係には恵まれていました。
ですが、私が次に務めた保育園は人手は毎回不足していて、設立して間もなく、職員の入れ替えが激しく、会社の方針に納得いかない面が多く、結果無理が祟り、体調を崩してしまいました。
もし保育士をやめたいと思っているのであれば、体を壊して取り返しのつかなくなる前に転職や退職を考えることを視野に入れて下さいね。こども達も仕事も大事ですが、貴方の体と心が一番大事です。
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